我が家にも手を合わせる習慣を。
さて、前回モダン仏壇は今こんな風になってますよ~という記事を書かせていただきました。
■仏具の置き方と《モダン具足セットご紹介編》手元供養から本格供養まで
■手元供養とは墓離れが進む現代に合わせた供養のかたち《モダン仏壇ご紹介編》
■モダン仏具ご紹介《防火・防炎マット編》火事防止のためにできること
仏壇に置くインテリア仏具とも呼ばれる『モダン仏具』にしても、1つ1つのデザインや種類があまりにも豊富なため、各仏具をクローズアップしてご紹介していこうと思っています。
早速ですが、今回はそんな仏具のひとつ《おりん》の話。
おりんって何?
りんは木魚と同じ『梵音具(ぼんおんぐ)』として用いられる仏具の一種で、常に経机に置いておき、日々の読経(お経を読む)のときに鳴らすもの。
本来は読経のとき以外は鳴らさないというルールがあります。
昔は禅宗で使われる仏具だったそうですが、現在ではすべての宗派で用いられています。
りんの音
頭の頭上高く高くに響き渡る独特な印象を残してくれるりんの音。
遠くまでよく通る不思議な音。
まるで心が洗われ、悪いことは出来ないなぁと思わされる。
この音は極楽浄土まで届くとも言い伝えられています。
りんの役割
では、お経を読むときにどうしてりんがいるのだろう?
するとここでふとした疑問を抱きますね。極楽浄土まで届くから?いえいえ、それだけではありません。
とっても重要な役割として「音程合わせ」と「リズム合わせ」の部分を担っています。
きっと宗教的な意味合いがしっかりあるんだろうなぁ~と、思われがちではないでしょうか。
実はお経って、音程とリズムが結構大事……。
一見一定のリズムを保っているように聞こえるお経ですが、一定のリズムを保つのにも木魚などは拍子を刻むときに使われ、りんは終止符を打ったり小節を切り替えたりするときのお助け役であったりします。
お坊さんは、このように梵音具を使ってリズムや音程を合わせていたんですね~。
また、「このくらいの速さですよ」と周りに伝える目的も担っているそう。
ちなみにこの「チーン」という音、ドレミでいうところの「レ」に近い音程が基準となっているのだとか。
以上!りんの豆知識でした。
りんの値段や種類
伝統的で古いおりんのイメージは、金色に輝くりんに、そのりんを優しく受け止める座布団のようなもの。その下におりん台があり、おりん棒が右横にあるというもの。
今やそのおりんも様々な種類が出回っているのをご存知ですか?
サイズ、形状、素材もさることながら、新しいりん分野の名前(チェリンや、たまゆらりんなど)も生まれています。
ネット通販だと、
だいたいは1~2万円が相場かな。
《ミニおりん&香立て》
仏様の食べ物ともいわれる「お線香の煙」と、天国への合図ともいわれる「おりん」。
手元供養に欠かすことのできないこの2つが一緒になった「リンセンス」です。
お気に入りの香りに包まれながら、穏やかな音色に耳を澄ませる時間は、悲しみの心も安らぐひと時になることでしょう。
美しい見た目にも癒される、極上の仏具ならこれ。▼
《チェリン》
さくらんぼのような見た目がなんとも愛らしい、国産本格のおりんです。りん棒がおりん自体に収納できてスマートなところもgood!。音色も素晴らしく、癒されるおりんです。
《たまゆらりん》
丸くて可愛らしく、デザイン性もとても優れており『グッドデザイン賞』を受賞するなど、大変人気のあるおりんです。伺うご自宅先や葬儀屋さんのショールームなどでもよく見かけます。
《はなのりん》
季節の花や植物をイメージした手のひらサイズのおりんです。それぞれの花に音色の違いがあるようです。
《まわりん》
くるくる、ゆらゆら、あたまの上の花や鳥がかわいく心地のよい音を鳴らします。
先端の飾りは「花、鳥、蝶、葉、実」と5種類のバリエーション。
このちょっぴり個性的なおりんは、なんとも華やかでほほえましい立ち姿です。
おきあがりこぼしのようにバランスよく、上手にこまのようにくるくる回ります。
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