花の王様・牡丹(ぼたん)の花言葉と特徴/高貴なる女性の象徴

 

 

スペック
科:ボタン科
属名:ボタン属
和名:牡丹(ボタン)
別名:富貴草(フウキグサ)二十日草(ハツカグサ)花神(カシン)花王(カオウ)
英名:Tree peony
原産地:中国
色:赤、ピンク、白、黄、オレンジ、青、紫
開花時期:10月~5月
花持ち期間:4~5日程度
誕生花:7月24日、12月17日(冬牡丹)

 

 

花名の由来

 

「花王」、「花神」の別称があるように、原産地の中国では、この花の豪華さと気品が他を圧倒するものとして名付けられたそうです。
中国名の「牡丹」が、音読みでボタンと読まれた事から由来しています。

 

 

花言葉

・風格
・富貴
・恥じらい
・人見知り

 

 

花言葉の由来

 

風格

 

絹のように薄く大きな花びらが、その芯を中心に幾重にも重なり、まん丸とまり状にまとまったその重厚な容姿から連想される言葉であったといわれています。

 

富貴

 

「愛蓮説」の「牡丹は花の富貴なるものなり」という一節に由来。

 

中国北宋時代の儒学者、周敦頤(しゅうとんい)の言葉である。

 

恥じらい

 

西洋でつけられた花言葉といわれており、植え替えてからしばらくは花を咲かさないが、一度花を咲かせれば毎年美しい姿を見せてくれるボタン属の特徴に由来。これを恥じらいと表現したようです。

 

 

ボタンとシャクヤク

 

牡丹→花王と、呼ばれているのに対し、芍薬は→「花相」と呼ばれます。

 

花姿も似ており、どちらもボタン科ボタン属です。

 

《違い》

 

●ボタンは樹木。
●シャクヤクは草本。
●シャクヤクは枝が一本に対し、ボタンは複数。
●ボタンのつぼみは尖って、シャクヤクは丸い。
●シャクヤクは冬季中、地上部が枯れてしまう。

 

シャクヤクよりも(花径10~20cmほどだが)やや大きい牡丹は、端麗で若々しいシャクヤクに比べると、重厚な印象をあたえるため存在感も強い。

 

 

牡丹のことわざ

 

女性の美しさを形容する言葉として昔から「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)、歩く姿は百合(ユリ)の花」という言葉がありますね。

 

・すらりと伸びた茎の先端に花を咲かせるシャクヤク。

 

・枝分かれした横向きの枝に花をつけるボタン。

 

・風に揺れるさまが美しいユリ。

 

上の言葉にもあるように
シャクヤクを見るときは立って
ボタンを見るときは座って
ユリを見るときは歩きながらというのが一番美しい見方である。
などという説があったりします。

 

他にも、

 

・シャクヤクは美しい女性が立っているようす。

 

・ボタンは美しい女性が座っているようす。

 

・ユリは美しい女性が歩くようす。

 

など、この3つの花は3つのタイプの女性に重ねて見えてしまうほど美しく個性溢れる花達なのでしょうね。

 

 

牡丹の種類

 

●花王(かおう)
濃い赤色の花びら
万重咲きをした大輪品種。
丈夫に育ち鉢植えに向く。

 

●太陽
濃い赤色の花びらで八重咲きの大輪品種。
丈夫で育てよい。
安価で入手しやすい人気者。

 

●鎌田藤
紫色の花びらは千重咲き品種。
開花直後の紫色から、徐々に満開になると赤みを増すという特徴がある。

 

●金閣
黄橙色の花びらにオレンジの縁取りが入っている。
フランスで開発された中輪千重咲き品種。
切り花、鉢植えなどに向く。

 

●貴婦人
花びらが乳白色の千重咲き品種。
名前通り期待を裏切らない大輪の花は高貴な雰囲気漂わせている。

 

●サンダーボルト
赤褐色の花びらで中輪品種。
アメリカで生まれた品種。
牡丹にはめずらしい一重咲きとなる。

 

 

 

 

その他のボタン科の花
・シャクナゲ

 

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