紫陽花/アジサイは一家団欒・家族の結びつきの花言葉をもっている

 

 

スペック
科:アジサイ科
属名:アジサイ科アジサイ属
和名:紫陽花(アジサイ)
別名:ハイドランジア、西洋紫陽花(セイヨウアジサイ)
英名:Hydrangea
原産地:日本、アジア、北アメリカ
色:紫、青、白、ピンク、赤
花持ち期間: 5日程度
誕生花:6月3日

 

 

素敵な意味の花言葉

 

・元気な女性

 

・辛抱強い愛情

 

・一家団欒、家族の結びつき

 

 

《元気な女性》
これはフランスでの花言葉です。
フランスでは、紫陽花の開花シーズンである6~7月頃はカラリとしてとても穏やかに過ごしやすい季節。
ヨーロッパの土壌はアルカリ性が多く、紫陽花はアルカリ性の土壌では赤やピンクに色づきやすいのです。

 

『赤やピンクなどの可愛らしい色』

 


『気持ちの良い気候』

 


『元気な女性 』

 

というイメージで、この花言葉がつけられたとか。

 

 

《辛抱強い愛情》
2度と会えない日本人妻への想いが花言葉になったという説。

 

鎖国時代の長崎に来日したドイツ人医師シーボルトが国外追放となったとき(シーボルト事件/1828年)、彼が紫陽花を祖国に持ち帰り「オタクサ」と命名したそうです。

 

この名前は、国外追放・再渡航禁止処分を受けたシーボルトがある人を思ってつけたもの。お相手は彼が愛した日本人女性の楠本滝(くすもとたき/お滝さん)だ。お滝さんの『オタキ』を『オタクサ』に変えたということですね。

 

ここから「辛抱強い愛情」という花言葉が生まれたと言われています。

 

 

《一家団欒、家族の結びつき》
紫陽花の小さな花びら(萼《ガク》)が寄り集まって咲いている姿は家族の結びつきを連想させます。

 

この花の特色から実は世界的にはマイナスイメージの花言葉が多い紫陽花ですが、日本では「団結」「和気あいあい」などの暖かい解釈がされているのです。

 

家族の結びつきを意味しているため、近年結婚式の装飾花やブーケとして、人気が出て来ているのも頷けます。

 

家族の法事などのお供え物にもぴったりでしょう。

 

 

 

悲しい意味の花言葉

 

・移り気・浮気・変節

 

・あなたは美しいが冷淡だ

 

・高慢・無情

 

 

《移り気・浮気・変節》
これは紫陽花の色が変化する特徴から生まれた言葉と言われています。

 

そう、紫陽花は咲き立てのころは色の淡い黄緑ですが、そこからどんどん色が変化していく花なのです。

 

薄いクリーム色

薄い青

ハッキリした青

やや紫がかった青

赤っぽい紫

 

と、色が変化していく花なんです。 
色が移ろっていく姿を、心が変わっていく様に重ね合わせたんですね。

 

単なる心変わりというのは紫陽花にとっては心外かも?

 

「より美しくなるために色が変わっていく」という考えもあります。

 

ちなみに変節は以下の意味。

 

「主義や主張、信念などを変えること」

 

 

《あなたは美しいが冷淡だ》
紫陽花の美しい青や藍色の「寒色系」のイメージから生まれた花言葉。

 

「清らかさ」
「知的」
「涼やか」
「神秘的」

 

という凛とした美しいイメージの他に、『寒色』には以下のような冷たいイメージもあります。

 

「冷静」
「冷淡」
「近寄りがたい」

 

これをそのまま言葉に表したものが「あなたは美しいが冷淡だ」の花言葉なのでしょう。

 

 

《高慢・無情》
ちなみに、これも寒色のイメージからつけられた花言葉ということです。

 

また、同じ紫陽花の花の種類によってはまた違った花言葉も存在します。

 

●紫陽花の原種であるガクアジサイの花言葉は「謙虚」です。

 

●白い紫陽花の花言葉は「寛容」です。(移り気な花言葉を持つ裏で、変化を受け入れる『寛容さ』を隠し持っているなんてなんだか健気な花ですね。

 

 

紫陽/アジサイの種類

 

 

アジサイは実に100種以上の種類や品種からなります。品種改良が盛んで様々な形や色のアジサイが楽しめます。
いくつか代表的なアジサイの品種名を挙げてみます。

 

 

1.ガクアジサイ
(額紫陽花/H. macrophylla f. normalis )
日本に自生する原種の1つです。花が周辺部だけに額縁のように咲く。

 

2.ホンアジサイ
(H. macrophylla)
ガクアジサイを品種改良して作られた園芸種です。今ではもっとも知名度が高く、単にアジサイというと、ホンアジサイを指していることが多い。

 

3.ヤマアジサイ
(山紫陽花/サワアジサイ/H. serrata)
沢地など水の多い地域に生息する種類です。ガク咲きで花や葉が小さめなのが特徴です。

 

4.ハイドランジア
(セイヨウアジサイ/H. m. f. hortensia)
日本原産のガクアジサイを原種とし、ヨーロッパで品種改良されたもの。のちに逆輸入されてきました。

 

5.アジサイ・アナベル
蕾の色は緑の品種。花が咲きはじめると徐々に白く変化していき、花は大きな手まり型。可愛らしく育てやすいため初心者に人気が高いそうです。

 

6.墨田の花火
ガクアジサイの一種。星形の小さな花が花火のように飛び出すような形をしているのが特徴。

 

7.ダンスパーティー
八重咲きで星のような形の品種です。花がとにかくかわいらしく、風に揺れる様子がまるでダンスをしているように見えることから名付けられた。

 

8.カメレオン
その名の通り色が変化していく様子を長く楽しめる品種。ピンクからグリーン、その後チェリーレッドへと変色していきます。

 

9.フェアリーアイ
ジャパン・フラワー・セレクションで、初代フラワー・オブ・ザ・イヤーを受賞した、たいへんゴージャスな品種。

 

 

注意※実は毒もある

 

信じられませんが実は、紫陽花には毒があります。驚きですよね……。
過去には数件ほど病院に運ばれたケースがあるそうです。

 

2008年6月、紫陽花の葉が料理に添えられていたので、それを食べて食中毒の症状を起こしたというのです。

 

これを受けて厚生労働省が注意喚起を促す事態になっています。

 

ただし、一概に全ての紫陽花に毒があると認められていません。毒が含まれる品種とそうでない品種があるようなのです。

 

万が一毒性のあるアジサイを体内に取り込んだ場合は以下のような症状が現れ、2~3日で症状が治まるといわれています。

 

吐き気・めまい・嘔吐・顔面紅潮など。

 

あじさいは季節がくれば意外とどこにでも見られるお花なので、なんでも口に入れてしまう0~1歳くらいのお子さんをお持ちの親御さんはくれぐれも気をつけましょう。

 

※追記
2017.05.21
先日記事をアップさせていただいた矢先、本日5/21山陰の鳥取にある百名山のひとつである大山(だいせん)の登山に行ってまいりました。
なんとタイムリーに高山にに咲く天然のヤマア/ジサイを発見!しかも昨日たまたま記事にしたオダマキも偶然発見することができたのには本当に感動しました。
写真を載せておきます。

 

 

 

 

 

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