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宇宙葬スペースプラン
今、亡くなった方のご遺灰を供養・埋葬する術として様々な方法があることをこのサイトでも紹介しておりますが、ロケットでカプセルに入れた遺骨を打ち上げ、宇宙に散骨するという斬新で夢のある方法があることをご存知でしょうか?
宇宙葬は、その名を聞くだけでもロマンがありますよね。宗教・宗派にとらわれず、また従来の葬送の形式にこだわらない方法として注目を集めています。
昔はとても高価で手が届かないと思われていた宇宙葬ですが、実は最近ではプランの低価格化が進んでいて、取り扱う葬儀社の増加と共にプランの種類も増えてきているのです。
散骨方法
この宇宙葬の埋葬の仕方は、いわゆる散骨の部類になります。
ですので、他の場所への散骨方法と同じように、遺骨ではなく遺灰の状態にします。 すなわち、さらさらのパウダー状ということ。
パウダー状にするのは散骨業者でも対応してくれますが、Amazonでもこんなサービスがあり、こちらだと半額ほどで承ってくれるようです。
宇宙に飛ばされた遺骨は、最終的には成層圏に漂うことになります。アメリカの商業用ロケットを利用し、複数の遺骨と一緒に打ち上げられるのです。
普通スペースシャトルは、打ち上げられたあと高度185kmから960km程度の高度の外気圏を飛びます。
一般航空機の飛行高度は、上空1万m程度(1.1kmから1.3km)。
宇宙ステーションISSの周回高度は、高度400kmの場所。
つまり、宇宙葬の打ち上げ高度は、飛行機よりもはるかに高いところを目的地としており、スペースシャトルの高度よりは低い位置というわけですね。
バルーン宇宙葬では、地上寄りに散骨され、ロケット式宇宙葬では、よりスペースシャトル寄りの高さに散骨されると考えていただければわかりやすいでしょう。
ひとくちに宇宙葬と言っても種類があり、バルーン宇宙葬、ロケット葬等色々ということです。
別に高く遠ければよいと言うものではないが、高度の選択肢があると考えてくださいね。
「より身近な宇宙に」
→バルーン宇宙葬
「より高い宇宙に」
→ロケット葬
が向いていると覚えておいてください。
カーマン・ライン
宇宙と地球の境目は、カーマン・ラインと言う仮想の線引きがされています。
(もちろん、はっきりとした区切りがあるわけではないが)このラインが海抜100km、この上空が科学的に地球の外と定義されている。
遺灰の全量を散骨する?
いえ、宇宙葬を行うとしてと全ての遺灰を葬ることができるわけではありません。
バルーン宇宙葬では全ての遺灰を飛ばせることも可能と聞きますが、ロケットには数グラム単位で積み込まれます。
そして余った遺灰は残されたものが分骨され、手元供養やお墓も用意される方も少なくありません。
日本はご遺骨に対する思いが強い国ですから、全て散骨してしまうことで後々後悔を生む方が多くいらっしゃると聞きます。
あくまで、供養やお別れは遺された遺族のためのもの。散骨は一度で全てを終えなければいけないというものではないということも頭に入れておきましょう。
代表的な宇宙葬会社
日本企の代表的な会社としては以下の三社でしょう。
《宇宙にとどまらない
様々な散骨に対応》
《28.5万円の宇宙葬》
《月面供養・流れ星供養》
宇宙葬を選ぶ理由
「一度は宇宙に行ってみたい」という気持ちはきっとどんな人でも思い描いたことがあるのではないでしょうか。
宇宙に行くことが夢であった人もおられるでしょう。
・自分らしい形を考えて
・宇宙に行くことが夢だった
・いつでも空から見守っていてほしい
・星や天体が好きだった
宇宙葬の法的問題と扱い
各種の散骨と同様で、宇宙葬の法的問題に関して各社は、こういう見解を出している。
厚生労働省の遺灰は法律の範囲外という見解を出し、問題はないとしています。
国内居住者が、家族の弔い方として宇宙葬を選ぶことで法に問われることはないのです。
ただし現段階ではですが、あくまで宇宙空間での遺灰がスペースデブリ(宇宙ごみ)にならなければ問題にはならないということです。
ロケット式打ち上げ場所
●打ち上げ場所→海外
●遺灰の終着地→宇宙空間
これは、野山や海への散骨方法のような居住地域における住民の摩擦といった問題にならないどころか、規制する条例も今のところありません。
ロケット式ですが、商業用のロケットに複数の遺灰が相乗りするというかたちで宇宙に飛び立ちます。
とてもダイナミックな散骨は一生心に残ることでしょう。
希望すれば、海外で行われる打ち上げを見学可能であること。また行けない場合も、メモリアル動画(デジタルフォトフレームなど)、打ち上げ証明書などが発行されるので記念品を手元に残す事ができます。
手順
遺灰を納めるカプセルが自宅に配送。
↓
そこに遺灰を納めて業者に送る。
↓
打ち上げるカプセル内に納められる遺灰は1gから7g。
↓
夫婦で一緒に打ち上げてもらうことも可能。
↓
遺灰が多ければ多いほど宇宙空間にあげるコストがかかってしまうので価格は上がる。
↓
ロケットの打ち上げは必ず成功するとは限らないため、予備の遺灰をあずける手順になる。
打ち上げられた遺灰は、記念用人工衛星にまとまるの、選択された高度でロケットから切り離される。
最終的には地上に落下するときに摩擦熱で燃え尽きます。これは、流れ星と同様の状況です。
ということは、全部燃え尽きてしまうので、スペースデブリ(宇宙ゴミ)になる心配はないということですね。
万が一燃え残ってしまい地上に落ちた遺灰がある場合、回収・返却してくれる業者もあるにはあるようですが、どうやって回収するんだろう……苦笑
宇宙葬の費用
一番スタンダードなサービスであるロケット打ち上げ式は、最も安いもので22万円~45万円からと、意外と手の届きそうな価格帯であることには驚きます。
これについては、今どこを飛んでいるかをアプリで追跡できるサービスも併用している業者もあります。
※その他のスペースメモリアルプラン
●記念用の人工衛星で周回軌道に乗せてくれて、そのまま数ヵ月から数年は宇宙で軌道上を飛ぶようにする方法。(税込102万円ほど)
●商業用人工衛星に乗せて200年程度軌道上に遺灰を保持するプランなどは壮大すぎて夢膨らみますね。(海抜高度100 km以上、最長240年周回)(税込270万円ほど)
●さらに、高額なものだと宇宙探検プランとも言われ月面(約350000km)に遺灰を送るプラン、宇宙探査機に載せて深宇宙(∞)へ送る方法なども提案されています。(税込270万円ほど)
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さて、いかがでしたでしょうか?
遥か遠くの宇宙(ソラ)を見上げれば、いつも愛する人が見守ってくれている……そんな気持ちになれそうな新時代の散骨供養。
まだとっても人ごとのような世界の話ですが、そうこうしている間にあなたの身近な方が宇宙葬を選ぶこともあるかもしれません。
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