湯灌(ゆかん)に立ち会う際のお心構えと服装等のQ&A

 

 

こんにちは、葬の助です。

 

今回は様々な心境の中で行われる湯灌に際し心しておきたい知恵をお教えいたします。

 

さて、湯灌に立ち会うことになったあなたは、まずどういったことが気になるでしょうか。

 

 

湯灌(ゆかん)ってなに?湯灌を見るのがはじめての方

湯灌についてご存じでない方はまずはこちらの記事を参考になさってください。

 

■湯灌(ゆかん)の意味・形式の違いと費用相場から一連の流れまで

 

■湯灌(ゆかん)は参加型の儀式、その効果とは?ご家族が今求めているもの

 

このページでは、葬の助が考えつくギモンを質問と解答という形式で進めてまいりたいと思います。

 

 

Q.湯灌は儀式なので喪服着用?または正装しなければいけないの?

A.普段着で結構です。

 

湯灌式は納棺前に行われることが多くありますが、中には亡くなられてすぐ行うこともあります。
葬送の儀式の中で初めて喪服に着替えるのはお通夜の時になります。
通常ですとお通夜の1時間前までには喪服への着替えを促されるかと思いますが、納棺のお時間がお通夜の寸前ともなれば納棺の儀の始まる前(通夜の2~3時間前)に喪服へと着替えていただくことになるでしょう。

 

●湯灌→納棺→お通夜

 

この流れであればどうぞ湯灌の前に着替えを済ませてください。

 

●湯灌→納棺→通夜までは時間がある

 

この流れであれば湯灌も納棺も普段着のままで結構です。

 

 

Q.「湯灌をするから来てください」と、訃報と同時に親族から急な湯灌のお知らせが来た。どうしたらいい?

A.明らかに「来てください」とおっしゃられたのなら可能であれば行きましょう。
もし、明らかに「来てください」と言われていないのであれば参加しないでおきましょう。故人のお風呂や着替えなどを行う湯灌はごく近しい家族、知人のみで行われることが多い儀式です。

 

 

Q.ご近所の人の立ち会いについて

A.ご家族が納得済み、認められた場合のみ立ち会えることもありますが、基本的には控えられた方がよい。遺族側がお断りしても失礼には当たりません。

 

※湯灌式の前後、近所の方がお参りに来られた際には喜ばれる家族と、実際は家族だけのお別れの時間を邪魔しないでほしいと強く思われる場合とがありますので、十分な配慮が必要です。田舎では近所の人も集まり比較的賑やかに行われる湯灌式および納棺式ですが都会では閉鎖的で、ごく近しい方のみの時間を望まれる傾向があります。

 

 

Q.湯灌はしてあげたいけど、見たくない場合はどうすればいい?

A.お立ち会いは強制ではありません。お心残りなこと、故人のことで気にしていること、化粧の希望等があればお伝えしお任せすることも可能です。数名のみ参加でも可。

 

 

Q.開始時間に間に合いそうにない。途中参加でも大丈夫なの?

A.めまぐるしいほど忙しい時ですので当然開始時刻に間に合わないこともあるでしょう。ただし湯灌式を遅らせてしまうと後の予定までずれ込んでしまいますので、基本的に約束の時間には開始しなければいけないということを覚えておきましょう。湯灌中の途中参加や部屋の出入りは自由ですので、所々見に来られる方もいらっしゃいます。湯灌は1時間ほどかかりますので、最初から最後まで座ってお付き合いいただくのも疲れるかもしれません。ご無理のないように立ち会いましょう。

 

 

Q.お子様の立ち会いについて悩んでいる

A.独特の雰囲気の中でお子様の心は様々に揺れています。もしお子様が積極的に興味を示しているのであれば、是非立ち会わせましょう。あまりないケースですが、もし怖がっているようであれば無理はなさらないでください。

 

※ちなみに葬の助は小さなお子様の場合、湯灌のみの立ち会いをお勧めしています。なぜならお鼻やお口の処置の際はピンセットを用いますので、その場面をあえてお子様の目や記憶に残す必要はないと思うからです。

 

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