湯灌

湯灌(ゆかん)の意味・形式の違いと費用相場から一連の流れまで

 

 

どうも、葬の助です。

 

今回、葬の助としては語らないわけにはいかない
『湯灌(ゆかん)』についてのお話しをしたいと思います。

 

この湯灌という言葉……

 

最近少しずつ耳にするようになった方が増えてきているのではないでしょうか?

 

まずは湯灌の意味や内容を知らない方のために湯灌をする意味や、場所。一連の流れや効果などについて説明をさせていただきます。 

 

 

湯灌をする意味

湯灌とは、葬送に儀式において一番はじめに執り行いたい、大切な行事です。
赤ちゃんが産まれたとき、人は産湯に浸かりますよね?
産まれたときと同じように、亡くなられた方のお身体を綺麗にするだけではなく、現世での煩悩を洗い清め流し、どうぞ次の世へ生まれ変わられますように。という願いを込めて行っていただく、実はとっても
精神性の高い儀式なんですね。 

 

 

湯灌をするタイミング

亡くなられてから納棺までの間で都合の良い時間を打ち合わせし行います。息を引き取ってから24時間経っていなくても行うこともあります。
病院やケア施設などで亡くなった場合、息を引き取った直後に湯灌を行うこともあるようです、(この際、行うのは病院や施設の方で納棺師ではありません)

 

 

おもに湯灌をする場所

●葬儀会館
●自宅およびマンションなど
●公民館などの公共施設

 

湯灌車と呼ばれる特殊車両の浴用車に乗ってスタッフが伺います。訪問入浴の設備によく似ており、自宅でも簡単にセッティングが可能です。 

 

 

湯灌の一連の流れ

湯灌は基本スタッフ2名で執り行います。

 

●ご家族と故人さまへご挨拶
 ↓
●浴槽のセッティング
 ↓
●故人さまの衣服をお脱がせします。
(お肌が見えないようタオルなどで覆いますのでご安心を)
 ↓
●立会人に逆さ水の儀を行っていただく。
 ↓
●浴槽の上では洗顔、顔そり、洗髪、洗体を行います。
 ↓
●お布団の上にお連れし、ご希望の衣装へとお召替えをいたします。
 ↓
●必要な処置、化粧の施しをいたします。

 

手順や作法においては地域や企業により異なりますが、どの地方でもだいたい、およそ一時間ほどで終了するようです。
昔は『古式湯灌』と申しました。古式湯灌とは、家族が逆さ水(水を入れてからお湯をさす)をたらいに張り、お身体を拭き清めることを指しましたが、住宅事情や核家族化により今では湯灌自体を専門家に任せることが一般的になりました。

 

 

湯灌の形式は地域によって様々

ちなみに現在でも、や逆さ水などで身体をお拭きするだけの『清拭』処置、化粧、身支度。という形の湯灌も現存しています。
さらに、身体を拭かないで、処置、化粧、身支度のみをする場合もあります。

 

A→シャワー浴湯灌式

 

B→お身体を拭く清拭湯灌式

 

C→お身体を拭かない清浄式

 

湯灌にはだいたいこのような3つの形があります。

 

 

湯灌の費用相場は?

費用は葬儀社により異なります。
お客様がお支払するだいたいの相場はこんな感じ。

 

 〇清拭湯灌式、清浄式→費用は3~5万円前後

 

 〇清拭湯灌式、浴槽を持ち込む湯灌式→5~10万円前後

 

このように、お風呂に入れる湯灌と入れない清拭では金額は倍ほど違います。
(※もちろん葬儀社さまによっては、お葬儀プランに組み込まれている場合もあり)
とはいえ、現在では葬儀費用の中の使い道をシビアに考えられる方が増えてきています。どうやらお葬式の規模や祭壇や花、供養の品などの物品にお金をかけるよりも、故人さま自身にお金をかけ、ご納得されているご家族が増えてきているようなのです。
我々湯灌師は常にそのお気持ちを大切にしながら精一杯務めさせていただいております。
さて、先ほども申しましたとおり。湯灌をする意味として[次の世への旅立ち]や[煩悩を洗い清める]などの想いが込められていますが、実際は物理的な理由で湯灌を希望されるご家族が多く感じます。例えば……

 

 

湯灌の物理的効果

●ご入院生活闘病が長く、お風呂に長いあいだ入れなかった。

 

●あらゆる事象により汚れているのでとにかくキレイにしてほしい。

 

●故人さまは生前お風呂が好きだった。

 

などなど……
理由はご家族によって本当に様々ですが、設備が整っている現代湯灌に対して、葬の助が想うこの湯灌のひとときをまとめると……

 

◯尊い家族や近しい人たちとの最後の癒しの時間。

 

◯湯気が立ち込める最後のお風呂。お辛くなければ参加しお手伝いしていただくのも嬉しいことです。

 

◯湯灌中のご家族の会話を聞いていると、昔ばなしをしては泣いたり笑ったりされることもしばしば。
まるで緊張や悲しみが少しほぐれて、懐かしい思い出に家族が一体になっているよう。

 

「気持ち良さそう〜」

 

「まるで溜め息が聞こえてくるみたい。私のときもしてもらいたいものだ」

 

いかに和やかな時間を作れるかは、ある意味湯灌師の腕の見せどころでもありますが、実際湯灌中にはこんな言葉が飛び交うこともしばしばなのだ……。

 

湯灌って、葬送の最中の
『一番の癒し』なのではないかと葬の助は密かに思っている

 

 

 

 


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~葬の助の詩~
めざせ天寿を全う!楽天家の
〜葬の助の詩〜

お風呂嫌いなひと
お風呂好きなひと
いろんなひとがやってくる
この別れ舟
古い垢を洗い流して
仕事へ行く前の朝のように
髭を剃り、髪を整え
お出かけをする前のように
お化粧をして、身支度を整え
いろんなひとが
この舟に乗って旅立っていく

葬の助

 

 

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