あなたは考えたことがあるだろうか。
大切な人や家族が、突然お家で亡くなられた場合の対処方法を。
おそらく、普通に生活していくうえで、そんなことほとんどの方が深く考えることはないと思います。
しかし、これからお話しする内容は、どんな方にでも是非とも知っておいてほしい、大切なおはなしです。
家族が突然家で亡くなった
あなたが家族を自宅で看取ることになった。
もしもあなたがこのような状況下に置かれてしまった場合、どうすれば良いのか?
本当に間違いなく亡くなっているのかの確認も出来ないあなたは、おそらく救急車を呼ぶと思います。
実は今回は、この救急車を呼ぶ行為に「ちょっと待って!」と葬の助では、まず止めたいと思っています。
しかしながら……「いやいや、容体が悪くなったのだがらまず救急車でしょう!」
と、多くの方が感じるでしょう……
もちろん
『息がかすかに確認できる』
『確実に亡くなっていない』
のであれば命を救うために救急車を呼ぶのは正解だと思います。
あくまで、ここからお話しするのは、確実に亡くなっている場合の対処法です。
救急車を呼んではいけない
家族が亡くなることを覚悟していて、冷静な判断が出来ればよいのですが、ほとんどの場合、亡くなっているにもかかわらず慌てて救急車を呼んでしまうものなのです。ではもし、救急車を呼んでしまうとどうなるか?
ほとんどの場合、以下のような状況になります。
●ドクターは自宅で死亡を確認すると、亡くなられた方をそのままにして帰ります。
●ドクターは即座に警察に連絡をするので、おまわりさんがやってきます。
●家族全員が一人づつそれはそれは丁寧に事情徴収を受けます。
要するに誰かが手をかけたのではないか?という疑問を晴らすために聴取を行うのです。
・誰が遺産相続人であるか
・遺産はどれほどあるか
・最近故人と揉めた人はいたか
・家族関係の良し悪し
などを聞かれるそうです。
●最悪の場合、故人が不審な亡くなり方であると判断されれば否応無しに解剖へまわされてしまいます。
●解剖を行うことになった場合、家族の同意なく体のあちこちを開かれてしまいます。
さらには、解剖後どこの部位を解剖したのかの報告すらないことが多々あります。
故人は静かに眠るように息を引き取っただけというのに……であってもです。
もちろん、なにかの事件に巻き込まれた可能性があるかもしれませんし、本当に原因を突き止めたい場合もあるかもしれません。
なのでその判断は、実際に立ち会った方の判断となるので、救急車を呼ばないことが絶対正しいという訳ではないことはご理解くださいね。
しかしながら、こういった事態を防ぐ方法は『救急車を呼ばないこと』このたった1つしかありません。
事前にしておくべきこと
それはズバリ……
●往診してくれるかかりつけ医を探し関係を作っておく。
在宅で息を引き取った場合、主治医が死亡診断書を書いてくれれば良いのですが、今はこの診断書を書いてくれそうにない医者がいます。
こういった例があります。
90歳の父は少しばかり認知症を患ってはおりますが大きな病気があるわけではりません。週に3度デイサービスに通ってはいるが、年相応に弱ってきています。
この方が自宅で生活をされている様子はなんの違和感もなく、おそらくどこにでもある状況ではないでしょうか。
ある日、「同居する年老いた父が自宅で亡くなったらどうしたらよいでしょうか?」
と、父の元気なうちに、かかりつけの病院に娘が相談をしました。
その際、『例えば朝起こしに行ったら息をしていなかった』などの場合電話をしたら来てくれますか?等の質問をした。
しかしこの個人の内科医では、普段往診をしていません。ですので受付の方は先生と相談をしに行ったあとこう回答した。
「医院が開いているときは行けない」
「急に行っても死亡原因がつかめるかどうかも不明瞭なので色々な問題がある」
とのことだったので、土日などもおそらく見てくれないだろうと判断した娘は違う主治医を探しました。
これは懸命な判断だと思います。
そして、いよいよお父さんが亡くなられた時にはこの主治医を呼び、自宅で息を引き取られたことを確認してもらい、死亡診断書を書いてもらいました。
たったこれだけの事で、長時間にわたる不快な事情徴収を受けることもなく、無駄に解剖に回されることもないのです。
葬の助は、実際にこの聴取を受けたあとのご家族が激怒されている様子を幾度も目の当たりにしてきました。
怒って当然だと思います。
しかし、警察も自分の仕事をしているだけなので誰が悪い訳ではないと思います。
(しかし!遺族を失った家族への心無い言動や態度は叱るべきと強く思う)
また、解剖に回された挙句、なんの説明もなく返されて、開けてみたら全身縫い跡だらけだったことで大きなショックを受けられた遺族の方もたくさんいらっしゃるのです。
(せめて説明くらいあってもよいのでは?との疑問が浮かびます)
かなり稀な例ではありますが……
ひどい時は、警察の不手際で検死のあと一度返された身体を、もう一度確認したいことがあるので解剖させてもらいたいと申し出てきたが、断固として遺族が断り続けるも1時間の問答の末、強制的な力がある警察側が、身支度を整え綺麗になった故人を再度強引に連れていかれた……ということもありました。
まぁでも、それも警察の仕事なのだと言えば仕方ないのかもしれないが。
結局のところ、知らないままでいるということ、無知が悪いのだと思います。
そして、このような『防ぐ手段』が当たり前の情報として、世間に出回っていないことも問題です。
これはとても大切な話であると、葬の助は記事のはじめにもお伝えしましたが、いかに大切な話であることがご理解いただけましたでしょうか?
とはいえ、もし文章力が低く伝わっていなかったらすみません。
往診をお願いしておく際の注意点
というわけですので、もし家族の中にご年配者がいる場合は、できれば早いうちに往診してくれる主治医を探しておきましょう。
往診を引き受けてくれる主治医は、通常であれば死亡診断書も書いてくれます。もちろんお願いする際には、診断書も書いてくれるか確認しておきましょう。
※また往診をしてくれるお医者さんは、在宅医療を行なっていることが多く、依頼をする際、在宅医療の依頼と間違えて取られる可能性があるので、しっかりと『自宅で亡くなった場合の往診、診断書の発行をお願い出来るか?』ということを伝えましょう。
さて、救急車を呼ぶということが『最愛の家族を亡くした悲しみ以上に傷付く』可能性があるいうことをお分かりになりましたでしょうか?
どうか、よりよいお別れのための知識として、心の隅に必ず持ち合わせておいてくださいね。
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