お葬式の形式の違いによる良し悪し(一般葬編)

 

 

お葬式と一言に申しましても、みなさんご存知かもしれませんが、色々な形がありますよね。

 

そこで今回は、葬の助が感じている各お葬式の良い面と悪い面を挙げてみたいと思います。

 

今回は一般葬について考えてみましょう。

 

 

一般葬とは

今では比較的大きい規模のお葬式となるでしょうか。一般の参列の方も来られ、香典などもお受けします。比較的大きめの式場を借りたり、大きい祭壇を設置したりすることが多い。(自宅や寺、自治会館などで行うこともある)

 

 

葬儀の打ち合わせ内容

●供花の受付

 

●お供え物の受付

 

●通夜振る舞いの料理の手配

 

●精進あげの料理の手配

 

●引き出物の手配……etc

 

他にもまだまだございます。

 

●参列者への連絡、喪主の挨拶のこと、式進行の打ち合わせ。

 

●受付の手配、お寺さんの手配、お布施の準備、葬儀費用の準備。

 

●そんな中でも寝ずの番(現在は巻き線香を使われることが多いです)や枕経、納棺の儀などがあり、落ち着く間はありません。

 

お願いをすれば役所への必要書類提出、火葬許可書の交付などは葬儀社が代行してくださることもありますが、めまぐるしい忙しさが容易に想像できるでしょう。

 

そんな体力とお金がかかる一般葬ですが、家族葬と呼ばれるお葬式が増えている昨今でも、当然のようにこういった一般葬を望むご家族はたくさんいらっしゃいます。

 

では、これらの忙しい思いをして、またお金をかけてでも得られるメリットとは一体どんなものなのでしょうか?

 

 

一般葬をするメリット

1.たくさんの方に見送ってもらえる。

 

2.偲ぶ気持ちをみんなで共有することができる。

 

3.面識のない故人の知り合いなどと話し繋がり、故人の知らなかった一面を知ることもある。

 

4.自己満足を得ることが出来る。(表現は悪いかもしれませんが……)

 

5.喪主は敬意を払われる。

 

6.故人が賑やかなことが好きだったのであれば、たくさんの人に訪れてもらうと家族は嬉しい気持ちになる。

 

7.葬儀に参列者がたくさん来るので、葬儀後自宅などにお参りに来られる方の相手をする負担は減る。

 

8.遠い親族なども集まるので、久しぶりの再会を喜び食事を共にするなどの機会になる。

 

9.プロの司会者による演出、たくさんの参列者という相乗効果で感動的な告別式を行える。

 

 

一般葬をするデメリット

1.喪主は仕事が多く、大切な主役である故人とのゆっくりした時間を作ることが出来ない。

 

2.心の整理をする時間を確保することが出来ない。

 

3.香典である程度は賄えるといえど費用がかさむ。

 

4.当日は気を使うことが多く、精神的な負担と、体力的な負担が大きい。

 

5.まれに来て欲しくない人まで参列することもある。

 

あれあれ…… こうして見ると一般葬のメリットって意外とたくさんありますね。

 

んー。葬の助としてもこれは意外な結果です…… 確かにデメリットの項目数は少なく、メリットの項目数は多いかもしれません。 ……が、大事なのは 項目数ではなく、項目の内容の重きを考えなければいけないんだってこと。

 

 

葬儀形式を決めるポイントは?

一般葬という形で行えば、いろんな方が出向きます。そして出向くということはその方の時間と労力とお金を浪費していただくことになります。この3つを気持ちよく浪費してもらえる一般葬が、一番理想的であるような気がしませんか?

 

そこで意外と重要なのことは……
故人がどんな人だったか?
ではないでしょうか。

 

・人に喜ばれることをたくさんした

 

・派手なことが好き

 

・仕事をバリバリ、人脈が広かった

 

・地域の活動に尽力を尽くした

 

・周囲に対し影響力のある方

 

・財産を築いた方

 

例えばこういう方は、一般葬を行うと親族、知人などからもこの機会を作ってくれてありがとうと喜ばれるでしょう。

 

 

では、逆にこういう方はどうでしようか。

 

・派手なことは苦手。

 

・故人は人付き合いが嫌いだった。

 

・親族とも揉め事が多かった。

 

・財産を残せなかった。

 

・人に喜ばれることをあまりできなかった。

 

など、タイプ別に分けてしまうと少し心苦しくもあり、辛いのですが、実際はこのような方も少なくないですよね?

 

もしも故人に財産がなければ、親のお金や子供のお金を捻出しなければいけません。
たとえなんとか思いやりだけで一般葬をしても費用対効果はきっと得られないと思います。 実際、こういう場合は家族葬といわれる形式を選択する家族が多いと思います。
今回、色々と一般葬について考えてみましたが、なにせ判断基準は一つではない事柄ですから、また思いついたことがありましたら追記していきたいと思います。

 

 


 

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