お葬式の形式の違いによる良し悪し(直送編[火葬式])

 

 

お葬式と一言に申しましても、皆さんご存知かもしれませんが色々な形がありますよね。

 

葬の助が感じている各お葬式の
良い面悪い面を挙げてみたいと思います。参考になるといいな。
今回は、今急激に増えつつある直葬について考えてみましょう。

 

 

直葬

一切宗教的な儀式を行わず火葬することを直葬または火葬式とよびます。祭壇を組まない、会葬者を呼ばないことによる会葬者への接待費用、祭壇費用、儀式費用などが軽減できることで知られる最も経済的かつシンプルなお葬式のこと。

 

この直葬[火葬式]という語句。近年生まれた言葉と言われており現代の生活環境における大きなテーマと言えるのではないだろうか。
どうしてこうも急激に直葬を選ばれるご遺族が増えているのでしょうか。

 

●安価な葬儀社が増えてきた
(価格競争)

 

●遺族の経済的事情
(生活の格差が広がったためか)

 

●世俗的な考えが増えてきた

 

●人間関係、人付き合いの希薄化に伴い参列者が少ない

 

直葬が増えている原因として、主に上記が挙げられるのではないでしょうか。
そもそもお葬式というものは200万円かけようと思えばかけられますし昔は1000万円かけることもあったそうですが今ではとても考えられませんね。まあ、とはいえたとえ家族葬であっても100万円をかけようと思えばすぐ超えてしまいます。
それにくらべて直葬は断然格安で済みます。

 

万が一、直葬での葬儀依頼の見積もりで50万と提示してくる業者があった場合、それはあり得ない金額ですので避けるべきです。
良心的な葬儀社ならば20万まで。かなり安いところだと10万円を切る葬儀社もあります。
この、儀式を一切省いた直葬ですが、内容はただ単なる火葬のみなのかというとそうでもないようです。

 

 

炉前読経

中にはお経だけはあげてもらおうか。と考え、火葬式における炉前読経だけを行うことも増えています。この場合お寺さんとその後のお付き合いはなく一回きりのお付き合いになることもあるそうです。
※この現象は……たとえば『僧侶手配のお寺さん便』など、お寺さんのインスタント化によるものですね。(全国的に広まっている仕組み)
この僧侶手配のシステム化により今まで敷居の高かったお寺と気軽にお付き合いが出来るようになるなどのメリットもありますが、紹介されてたまたま来てくれた僧侶に対し、ありがたみをさほど感じにくくなったのは否めない気がしますがね。

 

せっかくですから、一度きりと言わず故人亡きあと、亡き人を偲ぶという尊い機会を設けるためにも、その後もお寺さんとの関係を継続しながら追善供養も続けていきたいものです。
ただし紹介僧侶の中には紹介であるが故にもしかしたら好き嫌いや、当たり外れがあるかもしれません。
読者の方が新しく新仏様をお迎えする際は、よい僧侶との出会いを願うばかりです。

 

ちなみに、追善供養もしたくないし、お寺とのお付き合いを続けていきたくはないが、何かの形で供養していきたいな……という方のために【手元供養】【散骨供養】という方法もあります。

 

▼散骨供養についてはコチラの記事をどうぞ。
■埋葬・供養の一環である散骨方法/まとめページ

 

少し脱線してしまったでしょうか、本題に戻りましょう。

 

 

火葬するまでの間はどう過ごすの?

火葬までの間は各会館の安置室などに亡くなった方を安置する。もしくは自宅でギリギリまで安置する。良いタイミングで棺桶に納棺します。(まれに病院から直接直葬することもあるそうです)
火葬場の予約を亡くなられてから24時間が経過後の日時に予約を手配したり各種証明書などの手続きを済ませる。(業者さんが代行してくれる事もあります。相談してみましょう。
基本的に自由な時間がありますので、ご自宅であればゆったりと故さま人を囲み、身内だけで仮通夜のような簡単な会食を行うも良し、会館の安置室などを借りて亡くなった方をを安置している場合は、布団を持参またはレンタル(別料金)して泊まり、近しい身内だけでしめやかにお別れの時間を過ごすことも可能です。

 

 

直葬の際に行えるその他のオプション

清拭または湯灌を行う湯灌葬

 

湯灌式の後納棺し、そのまま出棺するという方法です。< 葬の助が湯灌の話をするとまたオススメしているように聞こえてしまうかもしれませんが、現実として実際仕事の件数も増えている分野であり、需要を感じているのが事実です。 葬儀の『外側』にお金をかけない分、『内側』にお金をかけるイメージです。 「葬儀費用、精神負担を減らした分、せめて故人さまのお身体だけでも綺麗にして、好きな服を着てもらって安らかないい顔で旅立ってもらおう」 こういった方が本当に多いと感じます。 白装束にしても高級なものを選ばれたり、人目を気にしないので花言葉の良し悪しなど気にせず大好きな花で柩をいっぱいにしたり。 故人さまを取り巻くものに対して有意義にお金を使っておられる印象があります。

 

湯灌については以下を参照ください。

 

湯灌(ゆかん)の意味・形式の違いと費用相場から一連の流れまで

 

湯灌(ゆかん)は参加型の儀式、その効果とは?遺族が今求めているもの

 

一例ですが……

 

直葬だが真っ白なリムジン霊柩車を手配する。出棺時に故人さまの好きだった出棺用の車にお金をかけるなどの例もありました。誰にも流されずかっこよく生きたその人らしい最後だといえばそうなのかもしれません。
■お葬式の終盤は人生で最期のドライブ・高級霊柩車・洋型・宮型霊柩車などの解説

 

 

最後に注意点とおさらい

直葬とは、お通夜、告別式のような儀式を一切せず火葬または土葬(荼毘にふす)をすること。すなわち信仰観念を無視した行為であるということは重々理解しておこう。
このような火葬式だと儀式を省くが故、菩提寺が納骨させてくれないというトラブルが起こることがあるので、直葬を検討するのであればまず前もって納骨する場所を再確認、菩提寺の有無や関係性を再認識しておくことをお勧めします。
デメリットとしてもうひとつ。家族以外で故人と関わりのあった方が葬儀へ参列したいという気持ちの昇華が出来ず、後日に弔問客がやってきて接待をしなければいけなくなる場合がある。
このように、お葬式とは『故人が最後に社会と関わる場』であることを覚えておいてください。

 

費用の面、家族の気持ちを最優先にするのではなく、どうすれば故人が喜んでくれるのか、どうすれば生前故人と関わりのあった方々の気持ちを配慮できるのか。
これらのことをふまえて、直葬をお考えの方は今一度よく考える必要があるでしょう。

 

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